才乙川川底に停滞、含侵した油分を、高圧水洗浄、人海戦術により除去するに当たって、流水中の油分を吸着、除去する方法を検討。浮遊油分に比べ、水中混濁状態の油分濃度は極めて薄く、また、流水速度も速いため、通常のオイルフェンス、マットによる除去は困難と考えられた。
そこで、微量油分吸着用に開発されたタフネルオイルブロッターBL−A(三井石油化学工業(株))を使い河川全体をフィルターに通す方法を開発、実行した。
■使用方法
防埖スクリーン(10鉄棒10cm)、表面(化繊ヤシ殻フィルター)、鋼材油分吸着濾過器(1m巾物)、鋼材油分吸着濾過器内フィルター(20cm厚)、ふとん篭、以上を河川へ3列に並列する。 フィルター内部にタフネルオイルブロッターを充満させ、そこに流水を透過させ油分を濾過させる。上流から高圧をかけたホースで川底、川岸に水をかけ、たまっていた油を下流へ流す、それを布団篭で流れを遅くしてからフィルターで濾過する。