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河川油流出事故事例


【 O.S.IHARA流出油との戦い 】

平成6年2月16日に起きた才乙川重油流出事故から、O.S.IHARAの河川流出油との戦いは始まりました。河川を油汚染から救うための作業は、連日文字通り「油まみれ」の重労働です。
ここでは、O.S.IHARAが油処理業務に直接関わった数々の流出油事故から幾つかの事故記録をご紹介いたします。

1.才乙川重油流出事故−1

平成6年2月16日 A重油推定1万リットルが才乙川に流出


■ 原因

同日夜半より、広島県山県郡芸北町の某スキー場の燃料補給パイプが破損し重油約1万リットル(推定)が太田川水系である才乙川に流出。

■初期の作業

2月18日早朝、スキー場の従業員が機械棟から黒い重油の流れが水路まで続いているのを発見、川まで流れ込んでいることを確認した後、取りあえず保健所に連絡した。しかし、保健所の職員は定時の8時半にならないと出勤しないとのこと、ここでロスタイムが生じた。

やっと保健所職員と連絡が取れ、本来の所轄である加計土木事務所と連絡が取れたのは発見より2時間半以上が過ぎていた。

広島市をはじめとする25市町、約160万人の飲料水を支える太田川への流入を防ぐ為、その間にある王泊ダムの放流を停止。

吹雪と大量積雪の中、河川各地18カ所にオイルフェンスを張り、せき止められた油をひしゃくですくい取った。流れが速く重油の量が多かった為油吸収シートでの回収は効果を上げなかった。

翌19日、才乙川重油流出事故現地対策本部が設置され、各機関の協力体制のもと、本格的な除去作業が始まった。

 


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