3.Y町廃工場跡軽油流出事故
平成10年6月26日
連日の長雨によって、地下水の上昇が生じ、タンク内の残油がオーバーフロー。従って、何時から、どれほどの量が流出したかは全く不明
現地に着いてみると、既に軽油のオーバーフローはおさまっていたが、工場跡地一面に幾筋もの溝になって油が流れており、油膜が張った水たまりが無数にできている。辺り一面に油吸着マットを敷き詰め、油が流れる溝にはマットで堰をつくるが、こちらの方はほとんど効果がない。油ゲル化剤を散布するとたちまち効果を上げ、ゲル化した油を回収した。しかし、油流出は地表だけにとどまらず、他にも流出の可能性があると判断し、流出元である地下タンクを点検しようと開口を試みるが、機械が破損しており無理であった。取りあえず、ロートを作って流入管からゲル化剤を投入した。後日、タンクを開けてみると、油が完全にゲル化していることが確認できた。